教室におけるノームの徹底(ルール・基準)~ノームを創り出せれば教室の雰囲気が変わる!~
本日のテーマは教室における「ノームづくり」です。
一言でノームと言ってもあまり馴染みのない言葉だと思いますが
「ノーム(norm)」
規則、基準、普通・・・と言った意味があります。
normalの単語は非常に有名ですね。
まさに教室運営における「基準を明確にする!」ということです。
今回は具体的にそのノームづくりについてすぐに実行できるレベルでお伝えしていきます。
ノームづくりで大切な2つのポイント
①自分(教室)のルールを決める
-生徒がどのような人間になってもらいたいか
-教室の雰囲気をどのようなものにしていきたいか
②決められたルールは徹底する
-その場の雰囲気に流されない
-継続こそが最大のポイント
①自分(教室)のルールを決める
自分としてはどのように授業を受けてほしいかを考える必要があります。
アクティブラーニングを摂りいれて、生徒が楽しみながら学ぶ環境をつくりたい、あるいは、静かな環境の中で集中して物事に取り組める環境をつくりたい、など価値観は十人十色です。
しかし、そのルールをないがしろにすると生徒は困惑します。そして、教師、講師たちもその日その日で言うことが異なってきます。
たいてい、生徒から人気がない、保護者からも信頼が薄い方はこのルールづくりがきちんとされていないことが多いです。
私も入社間もないときはきちんとルールを伝えることができず、気分で生徒を叱ったりしてしまった経験があります。
さらに宿題忘れの生徒に対しても人によって対応が変わってしまうこともありました。
ぜひ、一度、立ち止まって考えてみてください。
ぜひ、紙に書いてあれこれ書き出してみてください。
その中で、これは絶対だというルールを明文化して、生徒にも伝えていきます。
例えば、
①授業は真剣に聞き、集中して問題を解く
②メリハリをつけるためにも笑いたいときは自然に笑う
③忘れ物をしたら、自ら授業前に申し出る
④わからないときは素直に質問する
⑤挨拶は大きな声で目をみて行う
などなど、あまり多すぎると覚えきれなくなってしまいますが、自分が思うところを書いて、生徒やスタッフがみえるように意識してください。
自分の授業を通じてどのような人になってほしいか、
自分と関わることでどのように幸せへ導くか
非常に奥が深い話です。
②決められたルールは徹底する
「継続は力なり」
この言葉は非常に深いです。
ルールを決めたのであれば、あとは徹底して継続するのみです。
「先生」と名の付く職業の人は、よく自分の言ったことを忘れます(笑)
別に悪い事ではないかもしれませんが、教室の雰囲気をみて、やたらと厳しいことを思い付きで言ったり、突然優しい対応になったりします。
そうなって困ってしまうのは多くの生徒たちです。
必ず自分が決めたルールには責任が伴いますので、最低でも半年、できれば1年以上はそのルールを全うしてもらいたいと思います。
生徒で判断するのではなく、自分が決めたルールに従い行動する。
自分で決めたルールにすら、従うことができない人間が「指導者」という立場ではいけないと思っています。
わかりやすい例としては、授業に入る前に自分のルールを確認しておきます。
特に先ほど書いた③のルール「忘れ物をしたら、自ら授業前に申し出る」
これはわかりやすいと思います。
授業が始まる直前にもし、生徒が忘れたことを言ったら、必ずその瞬間に注意、指導します。
叱るのが苦手という人もいるでしょう。
ただ、自分が子どもたちを幸せにするためにつくったルールであれば、必ず徹底すべきです。怒って感情を出して叱るということではありません。
あくまでも、子どもたちを諭すようにきちんと、はっきりと伝えてあげるということです。
さあ、ここまで大丈夫でしょうか?
教室運営で大切なこととして「ノームづくり」についてお伝えさせてもらいました。
少しでも考え、少しでも子どもたちのためになることを考えていけば、必ず良い環川変わっていきます。
それぞれの講師、教師、教室においてノームが徹底されれば、自ずと生徒の不安はなくなり、自分の、自校舎の問題点にはすぐに対応が可能だと思います。
また、今日の内容を摂りいれて、頑張っていきましょう!